■ LEATHER for EARTH ■
「革」は人間が道具というものを
使うようになってから、
地球上で最も長く、
「ものを大事にする/命を大事にする」
観点で使われてきた素材です。
人間が動物の肉を食べ、その副産物である皮を加工し、「革」としていろいろなものに
再利用してきたという歴史。
天然皮革は、暮らしの中で多くの化学繊維などと比べ安価ではありませんが、
長い間愛用できるという点では
最良のサステナブルと言えます。
LEATHER LAB TOKYOでは革づくりを通して
3つのことを取り組んでいます。
❶水の大切さ / 浄水槽
LEATHER LAB TOKYOの自慢の美しい革の色は、
徹底的に管理されたきれいな水と
浄水設備が基本となります。
中心となる反応槽では、上階にある薬品を用いて化学反応を起こし、汚水の中の有害物質を取り除きます。
それにより、PHを調整して中性にすることで
飲んでも害はないくらいに元どおりの水の状態にします。
兵庫県姫路市などの自治体管理施設や大企業を除けば、
このように小規模の会社でオートメーションで管理する施設は、国内でも数少ない浄水施設を兼ね備えています。
❸地域との交流、未来へのメッセージ
LEATHER LAB TOKYOのある東京都墨田区東隅田は、
東日本最大の皮革産業地帯です。
大正12年より、この地で革づくりをしてきた会社として、
地域との結びつきと住民の方々のご協力に感謝し、
わたしたちができることを常に考えています。
「革」というものを通じ、社会科見学やワークショップなど、この場所を最大限に使った
「ものの大切さを感じてもらうこと」に
貢献できるよう働きかけを行っています。
❷天然皮革の啓発活動
現在、使い勝手の良い安価な生地や素材が
一般家庭での主流となっています。
動物の皮を使うことが、
動物の乱獲など不法に生産されていた一部の歴史を、
間違ったイメージとして捉えられることも
少なくありません。
革の良さは「長く使える」そのことにつきます。
動物の命を隅々まで大切に使うものづくりは、
何世代にもわたって使い込まれ、
革は新品以上の魅力と価値を、
使い手の方に与えることができます。
そんな革本来のメッセージを、
いろいろな活動を通じて伝えていきたいと思います。